本展は、作風のばらばらな三人の作家によって構成されます。
彼らの顔ぶれは全くの偶然浮上したものですが、
ふたを開けてみると、思いがけずある共通点が見られました。
それは、彼らの育った音楽背景が非常に重なることです。
メイン・カルチャーとは離れたところでお気に入りの音楽を見付け、愛で、のめりこみ、
そしてその音楽こそ彼らのつくりだす芸術に多大な影響を与えているという
三人の選んだメディアは見事に重ならず、
三つの軌跡は離れたところで別々の方向に伸び、
そしてここで交わることになります。
三つ編みや白いレースをクローズアップしたり、
吉川ひなの、鈴木あみといった、マスメディアに登場する
芸能人の顔をモチーフにした絵画を描く岡田
葉。
メグミ・ナカイは、中指を立てた幾つもの石膏の手型を並べたり、
雑誌のQ&Aコーナーに寄せられた質問に対する独自の回答集「Q+A」など、
人間社会を鋭く風刺する作品を制作する一方で、
死んだ飼い犬を百目の犬として蘇らせ、
他の犬の反応を写したビデオ作品を発表したり、その対象は様々な
生理的コンセプチュアル・アーティスト。
表現のメディアは限定されず、
今回は陶芸を用いた作品を中心に発表します。
松尾
尚は、ルドルフ・シュタイナーの思想に感銘を受け、
アメリカ留学。その後渡独し、独学で写真を学んだ実験写真家です。
本展では「時間と運動」をテーマに、
組み写真で構成される作品を発表します。
彼らのリスペクトする実験音楽家:ジョン・ケージをタイトルに掲げ、
まさにケージ音楽の提唱した“Chance
Operation”
(偶然性)に導かれて、三つの異なるアプローチは
どのような旋律を描くのでしょうか。
鎌倉画廊が数年ぶりに推薦致します若手作家三人による、
予測不可能な実験的楽曲をお楽しみ下さい。
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