杢田たけを-没後20年-
展覧会概要
1910年豊岡生まれ。杢田たけをは廃材や鉄屑で人や動物、何ものともつかない形
象を形作り、
その作品は明治以降日本が目指してきた西欧近代化とは異なる土俗
・民俗的な独自性を
生み出したと高く評価されてきました。同じく木を用いたク
ネリスや廃材を使ったネヴェルスンの
ような物質から意識を剥ぎ取る二元論的な 作品と異なり、杢田の作品はアジア的な呪術性を
感じさせるものでした。 また杢田は素材である廃材や鉄を通し、自然への豊かな共感と環境への
危惧を示 しました。サンスクリット語で清浄を意味する「梵」、貴人の再生を意味する「
御阿礼」 。
杢田たけをが晩年の作品につけたタイトルは、廃材、流木など人間の
文明の果てに追いやられた
素材を無垢な領域へ昇華させようという自然への謝罪
の思いが込められているかのようです。
その作品は迫力に満ちた造形ながら、木のあたたかさをも伝えます。
作家の没後から約20年、
今展はそうしたアミニスムにも通じる杢田作品の特異性
を再検証いたします。どうぞご高覧下さい。